

私たち人間は、思考というものを持って以来、本来は意味がないものに意味づけするという習性があります。
そして、その意味づけはもっともらしい事実にように感じてしまうこともあります。
太陽がある意味、自然がある意味、自分が生まれた意味、人生の意味・・・
意味は思考が生み出すものであって、それ自体の本質ではありません。
人間がいなくなっても、事実である実体は残りますが、意味はなくなってしまいます。なぜなら、意味づけするものがいなくなるからです。
意味について苦悩に陥るとき、まさに脳が生み出す妄想の森でもがいている状態なのです。
生きることに意味なんてありません。
生きることの意味を探しても答えはないのです。
答えがないものに対してはいかようにでも答えることはできますし、否定もできます。
同じように、死ぬことにも意味はないし、この自然界すべてのものには何らかの意味はありません。
意味だけではなく、目的も意図もありません。
ただ存在するだけです。
自然界、宇宙には意味や目的や意図があって存在するものはありません。
ただ、存在するだけです。
人間だけが、もともと意味がないものに対して意味をつけているのです。それは人間の勝手な都合なのです。
例えば、人間は、遺伝子に自分のコピーを作る情報が書き込まれていることを知ると、「遺伝子は自分が生き残りや自分のコピーを増やす目的を持って存在している」という物語を作ってしまう癖があります。
しかし、遺伝子がそのような目的を持って存在しているのではなく、様々な分子が長い年月をかけてくっついたり離れたりを繰り返しているうちに、遺伝子のような塊がたまたま作られ、たまたまコピーを増やすような作用をしているだけなのです。
そこに意味はありません。
人間だけが、そこに意味を見出してしまうだけです。
サイコロの目のようなものです。
サイコロのある一つの目が出ると、他の目は出ません。
目が出てしまうと決定しますが、目が出るまでは不確定です。
そして、その目が出た意味を考えても仕方ないことです。
同じように、現在から過去を思い出すと原因は特定できますが、未来は不確定です。
その意味で、未来まで運命や宿命で人生が決定づけられると考えるのはとても愚かなことです。
本来、意味があろうとなかろうとものは存在します。
人間がいようがいまいが、そこにものは存在します。
意味なんてものはそれを与えた人間がなくなると、たちまち消えてしまうものです。もともと意味がないのに「本当の意味」を探そうとしても妄想の中で迷うだけです。
私たちが生きる、ということは、意味を見いだすことではなく、本当は、あらゆる体験を肯定して、ありのまま、価値判断せず、回避することなく「体験すること」なのです。
私たちは日々、単なる出来事を体験して、それを評価します。
しかし、自分が評価していることを忘れて、その評価に振り回されると、人生は台無しになります。
嫌だ、不快だと勝手に思ったことを、あたかも世界の真実であるかのように取り扱うと、そこから逃げ出します。もともとはコントロールできない思考や感情をコントロールしようと躍起になります。
そうすると、人生の幅はもっと狭くなり、硬直化してゆきます。
逃げる先は妄想の森の袋小路なのです。
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