科学的な視点から見ると、「自己」とは、個人の身体の内側に限定されるものではなく、宇宙そのものと一体(ワンネス)であると捉えられます。個人の境界線は、脳が作り出す錯覚であり、実際には、宇宙のすべてのものと相互に影響し合っています。この視点を理解することで、個人主義的な考え方や利己的な行動から脱却し、人類全体としてより調和のとれた存在になることができるとされます。
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死を恐れる必要はありますか?
死は、私たちを構成する原子が宇宙に還元される自然現象であり、恐れるべきものではありません。私たちは死を体験することはできないため、死よりも「いかに生きるのか」を考える方が重要です。
「ニューヒューマン」はどのような人生を歩みますか?
ニューヒューマンは、科学的思考を重視し、思考や感情の妄想に囚われず、自他同一性と万物一体性を理解した上で、社会に関わり、社会に貢献することを目指します。そして、苦悩から解放された自由な人生を歩むのです。
「ニューヒューマン」についてわかりやすく端的に教えてください
ニューヒューマンとは、思考や感情が脳内で作り出された妄想であることを理解し、それらに支配されずに生きる人のことです。科学的な手法を用いて苦悩から解放され、人生における真の目的を見出すことを目指しています。
苦痛と苦悩の違いは何ですか
仏教で説かれる四苦八苦(生まれる苦しみ、老いる苦しみ、病気になる苦しみ、死ぬ苦しみ、愛する者と別れる苦しみ、憎む者と会う苦しみ、求めるものが得られない苦しみ、五蘊の盛なりたる苦しみ)は、人生に避けられないものです。しかし、多くの苦しみはこれらの苦痛そのものではなく、それに対する私たちの苦悩から生まれます。苦悩とは、苦痛に意味付けや解釈を加え、増幅させてしまう心の働きです。
あなたのブログに「世界は脳が作り出す幻想」と書いていますが、どういうことですか。世界は現実そのものではないのですか?
いいえ、私たちは現実をありのまま知ることはできません。
必ず能の処理を通じてでしか知ることができないのです。
私たちの脳がどのように現実を作り出しているのかを探ることは、非常に興味深いテーマです。
日常生活の中で、私たちは様々な思考や感情に直面します。不安や恐怖、絶望を感じることもあるでしょう。
しかし、そうした思考や感情も単なる脳の働きに過ぎず、私たちの行動を完全に支配するものではありません。
脳は外部からの情報を受け取り、それを処理して私たちの現実を構築します。例えば、目や耳から入ってくる情報は、脳によって解釈され、私たちの知覚として現れます。
このプロセスは、実際には脳が作り上げたものであり、外部世界をそのまま反映したものではありません。脳が「現実」を作り出すという考え方は、私たちの知覚がどれほど主観的であるかを示しています。
思考や感情が幻想や妄想とわかってはいても、いざその時になると、これらを忘れてしまって飲み込まれてしまいます。 それらの繰り返しです。 繰り返せば繰り返すほど自己嫌悪に陥ります。 本当にあなた方が言うようなニューヒューマンになることができるのでしょうか?
あなたが感じている「思考や感情に飲み込まれる」という経験は、多くの人が直面するものです。しかし、この繰り返しを通してニューヒューマンになることは十分に可能です。私たちはそのための具体的な方法を提供しています。まず、いくつかの考え方と日常で実践できるアドバイスを紹介します。
1. 思考や感情の正体を理解する
まず大切なのは、思考や感情が実体を持たない「幻想」や「妄想」に過ぎないことを認識することです。感情や思考は、単に脳内で起こっている現象であり、それ自体に振り回される必要はありません 。特に、繰り返し自己嫌悪に陥る時、それもまた幻想の一部であることに気づくことで、少しずつその力を弱めていくことができます。
2. 思考や感情をただ観察する
日常生活で、思考や感情が強く湧き上がった時、すぐに反応せず、ただそれを「観察」することを心がけましょう。まるで流れる雲を眺めるように、感情や思考も一過性のものとして見つめるのです。これにより、感情や思考に振り回されることなく、自由な行動が選べるようになります 。
3. 失敗を学びのチャンスにする
「繰り返し失敗してしまう」という感覚も成長の一部です。私たちの理念では、失敗は学びの一環であり、自己嫌悪に陥るのではなく、それを次の一歩に活かすことが大切です 。毎回、少しずつ改善し、思考や感情に囚われず行動する能力が磨かれていきます。
4. 内面の問いかけ
もし自己嫌悪に陥ったときは、自分に対して次のような問いかけを行ってみてください :
•「この考えは本当だろうか?」
•「この考えを持ち続けて、自分にとってどんなメリットがあるだろうか?」
•「この考えを手放せたら、どんな行動が取れるだろうか?」
このように自問することで、思考や感情から距離を取ることができ、冷静に状況を見つめ直せます。
5. 日常での簡単なアドバイス
日々、思考や感情に飲み込まれないようにするために、次のような小さな行動を取り入れてみてください:
•深呼吸をして現在に意識を戻す 。
•短い散歩やストレッチをして、身体を動かすことで感情をリセットする。
•感情が強くなったときは、その感情をメモに書き出し、視覚的に距離を取る 。
6. セミナーや研究会で学ぶ
さらに、このような思考や感情の扱い方についてより深く学びたいのであれば、私たちのセミナーや研究会に参加することをお勧めします。セミナーでは、具体的な技術やマインドフルネスの実践を学ぶことができ、日常の中でどのように思考や感情に対処するかを体系的に習得できます 。また、セミナーでは1対1の対話形式で自己理解を深めるエクササイズも行われ、内面的な自由を体感できる機会となります 。
これらの学びを通じて、ニューヒューマンへの道を着実に歩むことができます。
あなたたちの考えは仏教によく似ています。
私たちの考えは仏教とは異なります。確かに仏教と共通する部分もありますが、基本的には私たちの考え方は科学的なアプローチに基づいています。
仏教には輪廻やカルマなどの霊的な教えや超自然的な信念が含まれていますが、私たちはそういった要素を認めず、物理的な現象に基づき、科学的に証明できることを重視しています。
科学と論理的思考の重視: 私たちは宇宙や人間を科学的な視点で理解し、論理的な思考と証拠に基づいた成長を目指しています。
仏教も論理的思考を大切にしますが、最終的には「悟り」や輪廻といった霊的な目的に結びつけます。私たちは霊的な目標を持たず、現実的な行動を重視しています。
苦しみの理解: 仏教は欲望から解放されることで苦しみを乗り越える道を示していますが、私たちは人間の苦しみを脳の反応や一時的な感情として捉え、科学的に対処することを重視しています。
思考の錯覚から解放されることで、現実的な解決策を提供します。
自我と自己認識: 仏教は自我を幻影として捉えますが、それを「悟り」といった霊的な解放と結びつけます。私たちは自己認識を科学的な視点で捉え、自我を一つの錯覚として理解することで、人間の可能性を広げ、社会に貢献することを目指しています。
要するに、私たちは仏教のような宗教的や霊的教義を持たず、科学的思考を基盤とした現実的なアプローチを採用しています。仏教が追求する「悟り」ではなく、現実世界での行動や社会への貢献を重点を置いています。
困難や悩みに対してどのような対処が必要ですか
困難や悩みは、誰にでもありますが、それにどう向き合うかが大事です。
たとえば、私たちはその問題に「意味」をつけずに、ただ事実として受け入れる練習をします。
何が起きたのかを冷静に見つめ、それにどう対応するかだけを考えるのです。
生きていくうえで苦痛(生老病死など四苦八苦)は最初から誰にでも含まれています。
苦痛があることが問題であるのではなく、苦痛とのかかわりの中で身動きできない苦悩を作り出し、
自分が本来やりたいことができないことが問題なのです。
これにより、問題を冷静に乗り越える力がつきます。
まずは「生まれ変わりセミナー」でそれに気づき、入会後の研究会でその実践を行います。