催眠に期待する催眠 (^_-)

DonBarnhartStageHypnosis
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私たちのやり方は、その根底に

次世代の認知行動療法の一種で関係フレーム理論に基づいたやり方や、

ミルトン・エリクソンを源流とするブリーフセラピーをもとにしています。

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年末年始にはいろんな人と会う機会が多いものです。

よく話題になるのが

催眠・・・

たとえば、こんな質問が多いですね。

  • 催眠を使うと、嫌な記憶を忘れることができますか?
  • 催眠を使うと、やりたいことができますか?
  • 催眠を使うと、ダイエットや禁煙など楽々とできますか?
  • 催眠を使うと、異性を意のままに操ることができますか?
  • 催眠を使うと、記憶力を開発するなど超人的な能力開発に結びつきますか?

などというものです。

テレビやDVDなどのショー催眠で派手なパフォーマンスをしているのを見ると、

確かにこのようなことが可能のように思えます。

あたかも「魔法」を手に入れたみたいに。

でも、少し冷静になってみてください。

催眠でこれだけのことができるならば、すでに多くの悩みが解決し、人を意のままに操る独裁者が世界に君臨し、それぞれが相手を意のままに操ることができているはずではありませんか?

そんなことになっていませんよね?

これが答えなのです。

答えが出ているのに、さらに「魔法」を求めようとする行動は、

本来やるべきことがあるのに、それに目を瞑り、もっと楽して何かを得たいという、ある意味回避行動のようにも考えられます。

 

私自身も古典催眠、エリクソン催眠を学んでいますし、誘導もできます。

しかし、それらは魔法でも何でもありません。

催眠に対して「魔法」を期待すると、必ず幻滅します。

 

じゃあ、催眠療法も意味がないのですか、という疑問もあるかも知れません。

何度も日記で書いていますが、催眠療法での催眠は

たとえていうと、催眠は手術をする前の麻酔のようなものです。

麻酔(催眠)を行って、オペ(心理療法)をするのです。

つまり、心理療法ができなければ、催眠だけでは何ともならないのです。

催眠は、心理療法の効果を促進するための補助的なものなのです。

確かに、催眠を使って一時的に人を好きにさせることも、嫌いな食べ物を好きにさせることもできますが、

これらはメッキであって、催眠から覚めると元に戻ります。

 

催眠の本質は、コミュニケーション技術でもあります。

相手を観察しながら、言葉の使い方、タイミング、声の強弱などを上手く使い分けて、

催眠へと誘導して行きます。

これら一連の技術が、対人関係を円滑にできるものとなってゆきます。

逆にいうと、コミュニケーション能力が低いと、催眠など上手くいかないことが分かります。

古典催眠では、被験性がとても高い人に対しては、コミュニケーション能力がさほどなくても、

ある程度の催眠現象を起こすことはできます。

けれど、催眠現象を引き起こしたところで、どうやって日常生活に役立てるのでしょうか。

宴会の娯楽や大道芸ぐらいでしか使えないことが分かるでしょう。

みなさんの周りを見渡しても、

  • 説得が巧みな人
  • 人を話に引き込むのが上手い人

がいるのが分かるでしょう。

 

天才的な演説家、詐欺師、説教師・・・こんな人たちは、知ってか知らずかこういった技術を身に備えている人でもあるのです。

催眠現象を引き起こして派手なパフォーマンスをするよりも、

日常生活で使うことができる技術として、これらを学んでみると

どれほど応用範囲が広いかが分かると思います。

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