ある友人のことです。(ここで書くことに了解を得ています)
2日前に相談がありました。
ある人とmixiとLineでトラブった、とのこと。
あることが原因で、「絶交」をお互いに宣言し、マイミクを切ったり、アクブロをし合ったりしているといいます。
トラブルの概要は聞きましたし、Lineやメッセのやりとりも見せてもらいました。
友人「どう?相手が悪いでしょ?」
私「分からない」
友人「これ見たら、喧嘩ふっかけてきたのは相手だし」
私「分からない」
こんなやりとりが続きました。
私「ところで、実際に会ってこんな話したの?」
友人「いや、メッセとLineのやりとりだけ」
思うに、どちらが「悪い」かなんて、第三者には分からないものです。
なぜなら、言葉などはどうとでも解釈できますし、私に同意を求めてもそれが全く解決につながるとは思いません。
私や他の友人の同意を得て相手を非難し続けることが目的であるならば、それは解決には決して結びつかないし、第三者が感情移入してもどうしようもありません。
もし、私が間に立って話を聞いたところで、お互いが「正しさ」にこだわるならどうしようもないです。
かりにそれができたとしても、「私だけの常識」でどちらが悪いかを決めるそんな大それたことはできません。
ところで・・・
おもしろいことに、相手の方は、セラピストだったのです。
日記を見ても、愛や思いやりについて書かれ、ヒーリングや認知行動療法などセラピーまで勉強しているとのこと。
誰でもこんなトラブルの経験はありますよね?
「正しさ」にこだわるとつらいなら、どうすれば解決できるかにこだわる必要があります。
正しさというものは、普遍的なものではありませんし、人の思う正しさは人それぞれです。
あたかも宇宙を支配する絶対的なルールのように感じ、それで人を判断したり、裁いたりする人がいますが、傲慢です。
なぜなら、単なる頭の中のマイルールですから。
解決のために、人のサポートが必要なら、つまり解決志向なら分かりますが、当事者が周りを巻き込んで正当性を主張し、巻き込まれた人が単純に「それを信じて」双方が攻撃し合う、あるいはおせっかいな人がしゃしゃり出て「裁く」というのは滑稽きわまりないことです。
当事者同士でも何があったのか分からないのに、他人がそれを判断することは不可能でしょう。
相手の言葉や態度に反応しているのではなく、それを解釈している自分に反応しているだけなのです。
つまり、自分の思考相手に自分が反応していることをあたかも、相手からのせいであるように反応しているのです。
さらに特筆することがあります。
お互いにマイミクを切ったり、アクブロすることが、現実の人間関係と錯覚していることです。
どうして勝手に足跡をつけるのか
ということと同じで、あたかも現実に家に勝手に入り込まれたように現実と錯覚して腹立たしいと思ったりしていることと同じなのです。
すべては現実ではない画面上の出来事とあなたの中の判断なのです。
画面上のことを実際の人間関係や実際の訪問と同じように考え、大切なことであるはずのものをより真意の伝達が困難なメールで代用し、相手からの返事や書き込みをさまざまに解釈・評価して、「きっと相手はこうにちがいない」と思い込みを強くして心と体を壊すのは
どんなものなんだろ?
相手の方の日記を見てみると、このことに少し触れ、「私が傷ついたのは事実。傷つかせた相手が謝るべき」ということを他人に訴えかけていました。
人が傷ついたから、それは「悪いこと」であり、「悪いことをした相手が謝るべき」と関係ない人たちに画面で訴えかけてどうするつもりなのでしょう。
そして、全く私の友人のことを知らない人は「そうだ。セラピストが正しい」とはやし立て、ある人は友人に「人を傷つけてはいけない。もっと人の気持ちを分かるべき。頑張れ」と説教までしたといいます。
私「その人、知ってる人?」
友人「全く知らない人」
そもそも「傷つく」などという感情を持ってそれを現実として判断することは、認知行動療法では「思考のゆがみ(感情的理由づけ)」の一つでもあります。
感情をもって正しいとするならば、この世のすべての出来事は、自分の感情に合うように作り替えなければなりません。
感情は正しいこともあるし、間違ったこともあります。
また、人によって感情は違いますから、特定の感情をもったものに周りが合わせるとなると、この世の中はどうなるのでしょう。
相手の方は、本当に認知行動療法を学んでいて、それをセラピーに応用しているならば、まず
画面の言葉を現実だと錯覚せず、大切であればこそ、対面で話すという現実を重視し、
自らの思考のゆがみを抽出してそれを補正し
感情的理由づけをやめて、正しさにこだわることも捨て、
ブロックしたりするなどの「回避行動」をやめた方がいい
とアドバイスしたくなりましたが、まさにこれこそがセラピーの中身なのです。
私は、友人に言いました
相手が大切な人で、本当に相手と自分が傷つくほど大切な問題で解決したいなら、実際に会って話したら?
それでダメなら仕方ない。
でも、相手を攻撃するために賛同者を増やすなら、やめたら?
単純な人は、その尻馬に乗ってはやし立てるけれど、ただそれだけ。
それにいちばんつらいのは自分では?
問題の根源は相手?それともあなたの思い?
あなたがどんなに思ったとしても、現実は現実ですから。
自分だけの思いだけで苦しんで不健全な行動をとるよりも、現実そのものに目を向け、思いは単なる思いであることを知るほうが、遙かに建設的な行動につながりますね。
でも・・・相手のセラピスト、まるでクライアントのようだ、とふと思いました。
『人がもっとも無知なときは、正しさを振り回すときです』(アルボムッレ・スマナサーラ)
私がこれまで述べてきた、思考や感情、人生の価値、マインドフルネスなどをまとめたテキストを音声誘導付きで作成中です。
そこには具体的にどうすればよいのか、という実践や人生の価値を見つける方法などが書かれています。
みなさんの生き方に役立てば、と思っています。
きっと、目から鱗が落ちると思います。
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