現代の私たちが直面している多くの問題は、古代から受け継いできた本能や反応によって引き起こされています。食料が乏しかった時代に生存のために身につけた高カロリー食品への嗜好や、他者に認められたいという欲求は、現在でも根強く残っています。しかし、それらは必ずしも現代の私たちに適応的なものではありません。
これらの行動の背景には、進化の過程で形成された脳の働きがあります。私たちは、脳が生み出す思考や感情に振り回されがちです。これにより、動物や他者との争いや自然破壊を招くことになります。しかし、こうした行動は、すべて幻想に過ぎないのです。私たちの脳が作り出す幻想の中に、物質的な所有欲や支配欲が含まれています。これらの幻想に基づく行動を超えることが、私たちの次なる進化に繋がります。
物質的なものにとらわれず、私たちは「素粒子」のレベルで世界とつながっている存在です。科学が明らかにしたように、私たちの体も地球も、さらには宇宙全体も、同じ素粒子で構成されています。これらは一見別々の存在に見えますが、実際には深いレベルでつながっているのです。この「ワンネス(oneness)」の理解こそ、私たちが目指すべき生き方です。すべての生命、そして宇宙そのものと一体となり、物理的な限界を超えて行動することで、私たちはより自由で豊かな人生を送ることができるのです。
人間と動物、そして地球全体は、素粒子レベルで一つに結びついています。私たちはこのつながりを理解し、動物や自然を尊重する必要があります。動物を劣った存在と見なすことは、単なる幻想にすぎません。動物や自然との共生は、私たちが自らの限界を超えて進化するための鍵です。地球上のすべての生命は相互に依存しており、共に生きることが私たちの未来を切り開く道となります。
技術の進展や科学の力は、私たちに大きな可能性をもたらしましたが、それだけでは十分ではありません。私たちの内面的な進化が伴わなければ、どれほど科学が進歩しても根本的な問題は解決されません。私たちは「ワンネス」の理解をもとに、他者や自然とのつながりを深め、宇宙全体との一体感を持って生きることが求められています。