人はだまされやすい、というより、錯覚しやすいという傾向があることはもう何度も述べました。
そもそも私を含めて人とはそういうものなのです。
たとえばこんなことはどうでしょう?
『ある学校のクラスには40人の生徒がいます。その中に誕生日が同じ人の組み合わせが、少なくとも一組以上いる確率は何パーセントでしょう?』
誕生日が同じなら、運命的なものを感じることもありますね。
運命的なものを感じるということは、ほとんど確率が少ない中で、一致する、ということでもあるのです。
多くの人は、一致する確率は1/365 と考え、かなり確率は低いと考えるはずです。
ところが、これが盲点なのです。
もし、答えが約90パーセントといえば驚くでしょうか?
答えは約89.1パーセントなのです。
このように確率的に低いように思うことでも、本当は確率が高いものがあります。
逆に、本当に確率が低いものでも、それに出くわした時の印象が強ければ、出くわさない時のことを忘れて、あたかも「そのことが頻繁に起きる」と錯覚するのです。
「私が時計を見ると決まって12時34分だ」と思いがちですが、本当はしばしば時計を見て、外れている時のことは忘れてしまっているのです。
そして、印象に残るものは鮮明に覚えてしまうのです。
そうすると、「私が時計を見ると決まって12時34分だ」と信じてしまうのです。
人は意味づけする動物です。
そして、全く関係のないことにも、何かしらの意味をつけてしまうものなのです。
いったん意味づけすると、その意味づけする証拠を探し出して、補強します。
その時、意味づけに一致しないものは切り捨ててゆくのです。
心理学を日常に使うというのは、これらのトリックを分かった上で、しっかりと判断し、人や自分のためにこれらのスキルを応用し、コミュニケーションをより良くし、自分の夢の実現に活用するのです。
