思考なんてコントロールできっこない

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思考は自分が意識しなくても、放っておいても勝手にわき上がってくるものです。
思考が現れないようにコントロールしようとしても、コントロールする前からすでに思考は現れています。

朝起きて今日は思考をコントロールしよう、そう思っていたとしても、その考えそのものが思考であって、既に思考は現れています。
また、現れてしまった思考をコントロールできるかというと、それはそれで非常に難しいものです。

例えば、たった1分間だけでも赤い救急車のことを考えないでほしいと言われたら、あなたはその1分間、赤い救急車について決して考えないでしょうか?
逆に、考えないようとすればするほどますます考えてしまうのです。

これにはトリックがあって、赤い救急車のことを考えないようにするということは、赤い救急車のことを考えているかどうか、必ず確認する作業が思考の中であります。
その時に赤い救急車のこと考えるようになっているのです。
でなければ、赤い救急車のことを考えていないとどうして分かるのでしょうか?

では、この赤い救急車があなたにとって本当につらい出来事、苦痛に思う出来事であった場合はどうでしょうか。

赤い救急車と同じで、それについて考えないようにしようとすればするほどますます考えてしまいます。

考えないようにしようと、頭の中で抑圧し、無視し、違うことをしてごまかそうとします。
実は、それらの行為そのものが、それについてしっかりと考えてる事でもあるのです。

例えば、あなたがある人を無視しようとした時、その人がどこにいるかを把握していないと無視できません。
つまり、無視することは、逆にものすごく意識してるということでもあるのです。

その人があなたの右側にいたとしたら、あなたは無視するために左側を見るでしょう。
あるいは、全然違う方向を見るかもしれませんし、全く違うことをするかもしれません。
でも、これはその人がどこにいるか、何をしているのかを、確実に把握していなかったらできないことなのです。
無視することほど、意識することはないのです。

ところで、赤い救急車のことをイメージするのは、あなたにとって何の害もないことでしょう。
ですが、あなたにとって辛いこと、苦しいことなどをイメージすることは心に痛みが伴うでしょう。
ですから、赤い救急車と同じように考えないようにしようと、無視し、抑圧しようとします。
つまりは、コントロールしようとするのです。
しかし、この試みは決して成功することはありません

世の中には思考をコントロールするための本であるとか、セミナーがたくさんあります。
しかし、赤い救急車の実験を見ても分かるように、思考というのはコントロールすることが非常に難しいものであります。

コントロールしようとすればするほど、それにとらわれ、本来あなたがやりたいことができなくなってしまいます。
あなたが一生懸命それをコントロールしようとしてる間、時間はどんどん過ぎ去っていきます。
そして、あなたの人生を振り返ってみると、辛いこと、苦しいこと、絶望したことがあった時、いつもいつも同じように思考をコントロールしてきたことでしょう。

同じ状態になると同じ対処をし続けるという事は、実はその対処方法は役に立っていないということなのです。

確かにその対処法を使うと一時的にはほっとするでしょう。
一時的には効果があるでしょう。
だからこそその対処法を使うのですが、長期的に見ると、まさにその対処法こそが悪循環の中心でもあるのです。

ある対処法が役に立たないとすれば、どうすればいいのかというと、簡単なことです。

全く違うことをやればいいのです。

まったく違う方法とは何かというと、コントロールすることが困難もしくは殆どできないというのであれば、コントロールしなければいいのです。

コントロールしないと、非常に恐ろしいもののように思います。
コントロールしないと、その辛いこと、苦しいことの思考に飲み込まれてしまって、自分がどうにかなってしまうのではないか、そんな恐怖を感じるでしょう。

しかしよく考えてください。

思考や感情や感覚というものは、単なる記憶映像にしか過ぎないものです。
今ここに存在するものではありません。

あなたが悩んでいる時、あなたの体験の中では、それは今まさに怒っている現実であり、事実でしょう。
しかし、悩んでいるあなたを外側から他人が見ると、何も見えないのです。
あなたの頭の中でだけの思考に、あなたは悩み苦しみ嘆いているのです。

他人からは何も見えません。

現実に、目の前に何もなく、他人から見えない、そういったものが今ここにある事実でしょうか。
そうではないでしょう。

つまり、あなたは記憶に対して苦しんでいるのです。
今、ここにない、誰にも見えない、単なる頭の中の出来事に悩まされ苦しんでいるにしか過ぎないのです。

幻聴や幻覚、妄想におびえることと、頭の中だけの記憶を事実として、不安に思い、苦しみにおびえることと大した違いはないのです。

コントロールできないものをコントロールする必要はないのです。
そして、コントロールできないものをコントロールしようとして時間を無駄に費やすことも必要ありません。

私たちの方法は、コントロールできなければコントロールせず、様々な出来事を、ありのままそのままアクセプタンス、つまり完全受容していくのです。

認知行動療法でいえば、曝露療法のようなものです。

皆さんにお話ししておきたいことがあります。

人が苦しむ時は必ずコントロールできないものをコントロールしようとする時なのです。
コントロールできないものをコントロールしようとする時、必ず苦痛というもの味わいます。

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