地球と動物との共生の重要性

私たち人間を含め、地球上のすべての生物や物質は、基本的に同じ素粒子から成り立っています。そして、生物は電気信号と化学反応によって存在しているのです。つまり、私たちが「自分」と感じている存在は、宇宙全体の中で他のすべてのものと本質的に違いはありません。しかし、「私」という意識は脳によって作られ、自分と他者、あるいは自分と自然が別々の存在であるかのように感じてしまいます。この「私」という幻想こそが、環境や動物と自分を分断し、人間が地球資源や他の生命を「搾取の対象」と見なしてしまう原因となっているのです。

万物の一体性を理解することの重要性

「万物の一体性」を理解することで、人間は「自分」と「他者」という分け隔てを超え、すべてがつながり合う存在であることを実感できます。例えば、この一体性を感じることで、人々は他者の痛みや喜びをより深く理解し、困っている人々や動物を助けたいという共感の気持ちが強まります。また、地域社会での協力活動や環境保護の取り組みへの参加も増え、結果的に個人だけでなく社会全体の幸福度が向上します。

この一体性の意識に基づけば、私たちの行動や選択は地球や動物たちにとって良い影響を与え、ひいては自分自身の幸福にもつながることがわかります。例えば、環境保護や持続可能な発展に取り組むことは、他者のためであると同時に、自分たちが住む環境を守ることにもつながります。

ニューヒューマンの行動と価値観

このような考え方を実践する「ニューヒューマン」は、科学的な視点を持ちながら、他の生物や地球環境とのつながりを深く理解し、調和を目指して行動する人々です。ニューヒューマンは、地球や動物との共生を行動の指針とし、他者や自然との一体感を大切にすることで、持続可能な未来に貢献しようとしています。

自己中心的な視点からの脱却

私たち「愚かなサル」は、自己中心的な視点で環境や動物を搾取の対象として扱う人間の姿勢を指します。それに対して、私たちが目指すニューヒューマンは、自己中心的な意識を超え、すべての生命や自然を自分の一部として尊重する新しい価値観を持っています。これは個人の心の安定や成長にとどまらず、社会全体や地球環境への貢献を目指します。自分と他者を区別しない一体性の意識は、他者への共感を高め、地球や動物、自然環境を大切に扱う姿勢につながります。

共生の視点で現代の問題に取り組む

すべての生き物や自然が一体であると感じることは、現代社会が抱える多くの問題に対する解決策となり得ます。この視点を持つことで、私たちはより広い視野で物事を考え、環境と共に生きることができるようになります。例えば、気候変動の問題に対しても、地球全体の一体性を理解することで、より積極的に行動を起こす動機付けとなります。

セミナーのご案内

興味があれば、私たちのセミナーに参加して、この新しい考え方を体験し、日常生活に活かす方法を学んでみませんか?私たちは、地球や他の生命と調和して生きるための具体的な方法を共有し、共に持続可能な未来を築くことを目指しています。

不安を手放し、今を生きる方法

多くの人が苦しみ続ける理由は、思考や感情が脳内で作り出された妄想(現実には存在しないもの)であるという事実を理解していないからです。人々は、思考や感情を実体のあるものと信じ込み、それに振り回されることで、無意味な苦悩を生み出しています。

苦しみ続ける人の特徴として、以下の点が挙げられます。

思考や感情をコントロールできない
人は思考や感情を直接コントロールすることはできません。例えば、「赤い象について考えないでください」と言われても、赤い象について考えてしまいます。同様に、不安や恐怖などの感情を無理に消そうとしても、それは逆効果です。コントロールできないものをコントロールしようとすることでもがき、苦しみが生じます。コントロールできないものは完全に受け入れる(アクセプタンス)しかありませんが、それには訓練が必要です。

思考の現状維持作用
思考は現状を維持しようとする働きを持っています。これは、未知なるものに対する不安や恐怖から、現状にしがみつきたいという心理が働くためです。そのため、たとえ現状が苦しくても、変化を恐れ、行動を起こせない人が多くいます。この現状維持の傾向は、思考が安全を求めるための本能的な反応であり、特に不確実な未来に対する恐怖が強い場合に顕著に表れます。また、変化に伴うリスクを避けようとするあまり、現状の問題に目をつぶり、そのままの状態に安住しようとする傾向もあります。現状を変えるためには、この現状維持の働きに気づき、それを乗り越える意志と行動力を持つことが重要です。変化は恐れを伴いますが、それを受け入れることで、より良い未来へと進む可能性が開けるのです。

我執へのこだわり
人は「私」という存在にこだわり、それを守ろうとします。しかし、「私」とは実体のない、脳が作り出した妄想に過ぎません。「私」という幻想に固執することで、人は不必要な苦しみを生み出しているのです。

死への恐怖
多くの人は死に対して恐怖を抱き、そこから目を背けようとします。しかし、死は誰にも避けられないものです。死を直視し、受け入れることで、人はより良く生きることができるようになります。

私たちは、これらの問題を克服し、「ニューヒューマン」として生きるための方法を提案しています。

思考や感情との分離(デフュージョン)
思考や感情が現実ではなく、単なる妄想であることに気づくこと。

アクセプタンス(完全受容)
思考や感情を否定したり、コントロールしようとせず、ありのままを受け入れること。

「今、ここ」に意識を向ける
過去の後悔や未来への不安にとらわれず、「今、ここ」に集中すること。

自他同一の意識
「私」という枠組みを超え、全てのものと繋がっているという意識を持つこと。この意識を持つことで、他者との共感や理解が深まり、個々の存在を超えて全体の一部としての自分を感じることができます。自分と他者との区別を和らげ、互いの存在を尊重しながら、全てのものが繋がっているという感覚を育むことが重要です。これにより、孤立感が減少し、より深い安心感や調和を感じることができるようになります。

これらの方法を実践することで、人は苦しみから解放され、より自由で、活き活きとした人生を送ることができるようになるでしょう。