これまでいくつかの心理ゲームで、人がどれほど思い込みやすいのか、そして、いったん思い込んでしまうとなかなか自説を変えようとしないという傾向も紹介しました。
では、もっとかんたんなものを・・・・
10円玉を5回投げたとします。
○—表
●—裏
とすると、
① ○○○○○
② ●○○●●
どちらが出る確率が高いでしょう?
たぶん、多くの人は②を選んだはずです。
なぜなら、①のようにきれいに表が揃う経験より、裏表が入り交じった組み合わせの経験の方が多いからです。
しかし、確率は同じなのです。
このように経験に頼りすぎると、判断を誤る傾向が強くなります。
この傾向は、たとえば、賭け事などにとりわけ強く現れます。
さまざまなジンクスと関連づけて、確率をジンクスや念力で左右しようとしますし、実際できたという主張をする人もいます。
その時には、ジンクスが当たらなかったときのことは忘れて、当たったときの証拠だけを集めてゆくという間違いを犯します。
本来、当たったときの証拠を集めるよりも、当たらなかったときのことを検討するのが合理的なのですが、どういうわけだか、思い込みを強固にする証拠だけを蓄積してゆくのです。
しかも、変えられない事実に対して、思考が影響を与えると信じてしまう錯誤すら犯してしまうこともあるでしょう。
この時は、自己の力を過大評価し、現実を過小評価しているのです。
私たち人間は、このような錯誤に陥りやすいのです。
いったん錯誤に陥ってもなお、自説にこだわってしまうと、苦悩に陥ることすらよくあるでしょう。
もし、このような錯誤に陥らず、そして、しっかりと判断できるなら、今よりももっと素晴らしい生き方ができると思いませんか?
私たちが陥りやすいカラクリを知るのと知らないのとでは、大きな違いがあるでしょう。きっと。
私たちは、生活や人生に心理学を徹底的に活用することによって、まるで「魔法使いのように」生きることを目的としています。
