夢。
とても幸せな夢を見たり、非常に怖い夢を見たりして、目が覚めた直後はよく覚えていたりしますよね。
不思議なことに、時間が経つにつれて、夢の内容も薄れてゆきます。
そして、思い出そうとすればするほど、たぶん、もともとの夢とは違ったものになっていると思います。
記憶。
ふだん、自分が覚えているものは間違いないと思い込んでいます。
よく考えると、今の自分が自分たるゆえんは、記憶しかないのです。
もちろん、それを裏付けるアルバムや音声が残っていたりもしますが、それは、記憶を補助するものであるにしかすぎません。
それらから「思い出すもの」によって記憶がさらに補強されるからです。
今のあなたのアイデンティティーは、記憶によって支えられているとも言えるかもしれないですね。
では、あなたのアイデンティティーにまつわる大切な記憶は、どれほど正確なのでしょう。
1週間前の昼食の内容は覚えていますか?
64日前、あなたは何をしていましたか?
4歳の頃、犬にかまれた経験があったとして、それは何月何日で、誰がいて、場所はどこで・・・
もうあやふやですよね。
いや、私ははっきりと覚えている、と強調する人がいますが、それが事実だとどうして分かるのでしょう。
結局、それは他人の記憶や断片的な映像の解釈などが大半でしょう。
しかも、驚いたことに、人は、曖昧な記憶であれば、そこになかったことまで付け足して、記憶としてしまうものなのです。
なかったものを「思い出す」。
それを偽記憶といい、周りの状況から連想したものを記憶としてしまうのです。
そして、それを補強する、ということまでやってのけます。
「確か、小学生の時・・・・・があったよね?」
「あの時、こんなことがあったよね?」
こんな時に偽記憶が出てきやすいのです。
さて、私のように心を忘れた心理学研究者はこう悪巧みするのです。(^^)
人為的に偽記憶を相手に作ればどうなるだろうか、と。
つまり、記憶がその人そのもののアイデンティティーであるとするなら、偽記憶を持たせることで事実やその人自身に対する認識を変えることができるのではないか、と。
そして、この方法はみなさんが意識的にも、無意識的にも使っている方法なのです。
これをテクニックとして、人為的に作り、使ってみたらどうなるのか・・・
まあ、これらは冗談として、それでもこれらは可能かといわれれば、可能です、と断言できます。
人生や生活に徹底的に心理学を応用したら、もっともっとあなたの人生はより良くなるはずです。
記憶の改ざんということを例にとってみても、仕掛けを知らない人から見れば、
まるで、魔法使いのように見えるはずです。
仕掛けを知っている人から見れば、もっと楽に人生を生きていけるでしょうね、きっと。
