呪いは存在するのか、と。
私の結論は、存在する、です。
しかし、念力や気の力、悪魔の力や邪悪な波動なんかでそうなるのではない、ということです。
呪いの発動にはいくつかの段階があります。
まず、相手方に「呪われている」ということを何らかの形で知らせる必要があります。
迷信深い人なら、それだけで呪いがかかるかもしれません。
あるいは、「そんな呪いなんて嘘っぱちだ」と信じないかもしれません。
けれど、そんな人でも心のどこかに呪われたという意識は残っています。
人は生きていると、いろいろな不幸や苦しみがあります。
それは呪いとは関係なく、誰でも発生するものです。
しかし、自分がひどく不幸だと思う状態に陥った時、ふと、
「これは呪いではないか」
と、不幸と呪いを関連づけてしまうと、そこで強力な呪いが発動するのです。
関連づけなければ呪いは発動しません。
お守りを持つ
お祓いをしてもらう
呪いの相手と戦う
呪いなんてかかっていないんだと言い聞かせる
自分の不思議な力を強めようとする
こんな行動をとろうとするでしょう。
よくここで考えてください。
これらの行動は、「すでに呪われている」のを信じていることが前提となっているのです。
つまりは、呪われた状態なのです。
そして、自ら呪いを強化している状態なのです。
いったん、呪いとさまざまな不幸を結びつけ始めると、それはどんどん大きくなります。
ストレスはたまるでしょう。
睡眠もとれなくなるでしょう。
場合によっては、体も心も壊すでしょう。
それから派生して、人間関係も、仕事も壊すでしょう。
こうして、呪いは成就するのです。
つまり、「呪いをかけた」ということをもっともらしく、できれば伝聞という形で、相手に伝えればいいのです。
そうすれば、本当らしく、不気味に伝わるではないですか。
不思議なパワーも儀式も何もいらないのです。
寝ていても、遊んでいてもいいのです。
ただ伝えるだけ。
これだけです。
呪いの正体は、
呪われていると信じている自分の思考
なのです。
そういえば、20世紀最大の魔術師といわれたアレイスター・クロウリーは、こんなことを言っています。
「呪われたと知ったら、笑えばいいのだ」
