マインドコントロール手法をセラピーに使う、といえば、
えっ!
と驚くことでしょう。
過去何回か書きましたが、マインドコントロールの技術は、心理療法そのものでもあるのです。
マインドコントロールは、私は「逆向きのセラピー」という表現をしています。
マインドコントロールに必須なものは、ビリーフ(信念、価値観、道徳観など)を操作する側にとって都合のよいものに置き換える、というものです。
悩んでいるもの、行き詰まっているものに対して、原因を作り出し(あるいはねつ造し)、それに対する対処法は本人では絶対に無理だと信じさせ、操作する側が「解決法」を与えるのです。
不安と救いを同時に提供するのです。
依存状態が強まるとき、人はいとも簡単に他人から与えられるビリーフを受け取り、そのビリーフをもとに思考し、行動することさえあります。
この過程では、社会心理学的手法はもちろんのこと、外在化やブリーフセラピーの手法、エリクソン催眠的な技術、第3世代認知行動療法からの技法などあらゆるものが使われます。
マインドコントロールにおいては、操作する側への依存を常に向けておくのですが、セラピーにおいては一時的に強い依存を作り出したとしても、後に相手を自立させ、依存を解くどころか、自我を強化さえします。
つまり、マインドコントロールとセラピーの大きな違いの一つは、依存のコントロールなのです。
いずれにしても、マインドコントロールとセラピーは、容器と構造は全くうり二つであるのですが、中身が違うのです。
さて、「マインドコントロールテキスト」を購入し、その技法をセラピーに応用した方からメールがありましたので、紹介します。
マインドコントロールテキストについては、
http://www5a.biglobe.ne.jp/~macht/mc12/index.html
をご覧ください。
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マインドコントロールの核心となる考え方は、「相手のビリーフ(価値観、行動規範等)をこちらの意図するものに置き換える」ことだと思います。
自分では解決できない(と思っている)悩み、突破できない壁、その原因を操作者が意図的に作り出し、操作者に依存させることで、被操作者に解決にむけた、新たなビリーフを自然に受け入れさせ置き換えるのがマインドコントロールです。
これに対し、悩みなどの根源をクライアントとともに見つけ出し、その克服の方法を様々に提示し、クライアント自身の力で解決をはかることがセラピーだとすれば、クライアントは自身の決断によって、それまでのビリーフ(信念や価値観)を新しいものに置き換えていきます。
すると、ビリーフの置き換えという点では、操作者が行うのかクライアントが行うのかの違いだけであり、本質的には同じものであることが、わかります。
私は最近、マインドクリエイトの催眠心理療法士の講座を修了しましたが、その後に、マインドコントロールのテキストを学ぶことで、マインドコントロールとセラピーは同じものであることに気がつきました。
そこで、思春期の娘さんへの向き合い方と、深く恋愛関係にある男性にお金を貸したことからトラブルになり、その関係を断ちたいと願う30代の麻衣子さん(仮名)の相談にのるなかで、さっそく、マインドコントロールの手法を使って、セラピーをすることを試みました。
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実際に、どのようなセラピーを行ったのかはメルマガで発表することとします。
実にうまく「逆向きのマインドコントロール」を行っています。
マインドコントロールという言葉は、人格や人の意思を否定するどころかないがしろにするようなイメージがあるのですが、強力なセラピーになるということも事実として知って欲しいのです。
この方は、8月10日に開催される「癒しのお茶会」で、その成果を発表される予定です。
詳しいことはここを参照にしてください。
http://6238.teacup.com/isis/bbs
